NZ ワクチンの接種率70%超える

こんにちは、相変わらずロックダウンしているオークランドですが、本日の新規コミュニティ感染者は80名、全体で1124名となりました。ただワクチンの接種率は着々と上がってきております。国民全体の86%が一回目の接種を完了しており、70%は2回目の接種も完了しています。

参考 – Unite against COVID-19

新たな政策

さらにニュージーランド政府は従来の警戒レベル1~4というシステムに代わって新たな”traffic-light system”直訳すると信号機システムというコロナ対策システムを発表しました。このシステムのカギとなるのがワクチンの接種です。他国でも実装されていますが、簡単に言えばワクチンの接種を完了した者は自由となり、未接種の者には制限をするという政策です。この政策は信号機の色の通り赤、オレンジ、緑(信号機の色に関してはここではあえて論じません..笑)と三段階に分かれており、この政策の導入は90%の接種率を達成した地域から導入されるようです。

上で言ったようにこの政策は国全体ではなく、90%を超えた地域から実装されるようです。これに関してニュージーランドのアーダーン首相は接種率の高いオークランドではこのままいけばクリスマス前には達成し、第一段階である赤に移行できるだろうと予測しました。

第一段階 ”赤”

赤に移行した地域では、ホスピタリティ業の営業がワクチンの接種証明をすることで許可されます。そしてこれは利用する顧客も同様です。ただ通常通りとはいかず、赤の段階では人数制限やマスクの着用、ソーシャルディスタンスを保つことやその他衛星管理が義務付けられます。

第二段階 ”オレンジ”

オークランド以外の低リスクとされるほとんどの地域は全体の接種率が90%を超えた段階でオレンジへと移行するようです。オレンジではワクチンの接種証明をしている場合に限りホスピタリティ業では制限なく営業が許可されます。またコンタクトレスがや人数制限(最大50名)、ソーシャルディスタンス(1m以上)を保つことができる業界では証明もいらないとのことです。

第三段階 ”緑”

一部感染率が低く、接種率も高いと判断された地域では緑へと移行します。緑はオレンジと少し似ていますが、より規制に緩和が見られます。ワクチンの接種証明をすれば規制なく営業ができることはもちろんのこと、接種証明をしない場合でも制限つきで営業が許可されます – 人数制限(100人まで)、ソーシャルディスタンス1mなど。

さいごに

今回のこの新たな政策の発表にはいろいろな背景があります。新たなアウトブレイクによりオークランドの感染者は着実に増え、人々の危機意識の低下やデルタ株の強い感染力もあり、以前のようなロックダウンの効果は望めなくなってきています。実際オークランドは途中政策に緩和があったとはいえ、8月からすでに2月半近くものロックダウンを続けているのにもかかわらず感染の拡大は続きました。最近では市民の不満もたまっており、ロックダウン解除、ワクチンの非接種の自由を訴えるプロテストなども目立ちます。

政府の狙いは一刻も早く感染リスクを低下させ、ゆくゆくのコロナとの共生を目指すことです。そこでこの度の政策発表やその他のサポート(ここでは触れていませんが)が良い方向に行くことを願います。

参考 – RNZ