【グローバルネットお客様の声】
ロード・オブ・ザ・リング 撮影地 エドラスの丘を目指せ!参加者からのお便り

<エドラスの丘頂上にて>

<エドラスの丘頂上にて>

<エルム渓谷が遠くに・・・>

<逆さ富士?>

2004年7月2日(金)『ロード・オブ・ザ・リング』のロケ地・エドラスへ行く!

運転・同行の上田さんとロビーで9時に待ち合わせ。TOYOTAのハイエースに乗って出発です。車から見える景色の説明やNZについての話を聞きながら、車中の時間は過ぎていきます。

エドラスというのは、LOTRの第2部「二つの塔」で登場する人間の国ローハンの都です。周りを雪山で囲まれていて、荒涼とした大地にぽつんとあるこの都の映像は、荘厳な印象でした。旅行計画の際、エドラスのロケ地・サンディー山にセスナで行くツアーを見つけました。NZに行くきっかけはLOTRだったので当然惹かれたものの、あまりに高価で断念しました。その後、Global Net New Zealand Ltd.さんにプランをご相談、このエドラスツアーを提案していただいたのです。セスナのツアーよりもかなり安価でしたし、気持ちはほぼ即決でした。

サンディー山は私有地ということで、個人で見に行くことは出来ないそう。ツアーの契約をしているのが3社で、そのうちの1社がGlobal Net New Zealand Ltd.さんだそう。日本人の会社で契約しているのはGlobal Net New Zealand Ltdさん.だけということで、幸運にも機会に恵まれたと思いました。

舗装された道から砂利道になって、車は結構揺れました。たまに穴にはまると、大きくバウンドしていました。ジープで荒れた道を走るツアーもあるけれど、それ以上という感じで楽しかったです。サンディー山へは一本道だそう。LOTRの出演者やスタッフもここを通ったと思うと感動しました。

砂利道を走るのにも慣れた頃、遠くにあのエドラスが見えました。初めて実際を見るのでつかみにくかったけれど、だんだん風景が映画と重なってきました。久しぶりに家が見えてきたと思ったら、ここで誰かと待ち合わせをしているとのこと。ここから先、鍵をかけた門があるそうでそこを開けてもらうためだそう。やってきたのは20代後半か30代前半ぐらいの快活そうで健康的な感じの美人な女性。頭がとても小さい!後々車中で知ったのですが、なんと彼女はこの土地のオーナーの奥様でした!オーナーの娘さんだと思っていたら、奥様でした。大きな土地を所有しているんだから、勝手にもっと年上の方だと思っていたのです。この土地には昔スキー場があったんだけど一度閉鎖して、その後5年ぐらい前に購入。今はNZで唯一圧雪車で上まで上がって滑ってくるというキャットスキーが出来るスキー場をやっているそう。私達が来たのは丁度冬になりかけで、もうすぐシーズンでここにもスキー客が来る頃だったようです。このオーナー夫婦は、成功した夫婦ということでNZでは結構有名なお二人だとか。彼女が車の助手席に乗り込んで、再度出発です。
ダイレクトにロケ地を見るのは初めてで不思議な感じがしていました。当然だけど、進めば進むほどあのエドラスが近づいてきて、見たこともない大きさや方向の姿を見ることができるのです。少し走ると確かに金属製の門があって、奥様が何度か開閉してくれました。家畜が逃げないように柵がはってあって、その途中に門があるのです。ハイエースは4駆使用に切り替え、道なき道を進みます。途中、結構大きくて流れもある川を何本もハイエースは進むのです。LOTR「二つの塔」CE版DVDの特典映像のなかでエオウィン役のミランダ・オットーが『エドラスの周りには銀色の川が流れているのよ!』と言っていたけれど、まさにこの川のことだと思います。川の透明度は高く、とても綺麗!銀色と言われるのもわかるような、見ているだけで冷たさが伝わってくるような川でした。景色のなかにタゾックというNZ固有の植物がたくさん見られます。直径30〜50cmぐらいの茶色い毛が逆立っているような植物です。枯れているわけではないのに、いつも茶色なんだそう。羊が食べないので昔は嫌がられたんだけど、空気を綺麗にしてくれる作用が強いようで道路の分離帯に生えていたりして今はちょっと見直されているんだとか。このタゾックはエドラスのシーンではいつも大体映っています。

エドラスはどんどん近づいてきます。サンディー山を少し登ったところに車を停めて、頂上までは歩きます。サンディー山は500mぐらいだとか。まず目に付いたのはところどころに落ちているフン。あまりに多すぎて、これは羊だ、これは牛だとすぐわかるようになりました。でも、におうのは新しいのだけで、古いのは全然においません。最初は神経質に避けていたんだけど、どうせここの土はみんなフンで出来てるんだろうと思って諦めました。
登りきった後の景色はロケ地ぬきにしても、本当に綺麗で感動させられました。大地の強さというか、地球の荘厳さとみたいなものを感じました。サンディー山の近くに、第2部で出てくるヘルム峡谷位置する山肌と傷を負ったアラゴルンがヘルム峡谷へ辿り着いた場面を撮った丘がありました。これは見れると思っていなかったので、嬉しかったです。確かにこの位置、構図だった!しかし、アラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンはあんなとこまで登ってったのか・・・と冬なのに登頂後息があがっていた私は思いました。頂上辺りには標高を観測する白い塔のような機器があって、訪れた人が名前や国名を刻んでいました。クリス、ドゥレック、マーク、サラ、ジャスティン、パティ、マリン、ジュリー、パターソン・・・日本人の名前もありました。世界中にLOTRファンがいることを実感。ここまで来るのはかなりLOTR好きな人だと思うし、国籍は違えど共有している感じがして嬉しく思いました。私も書き込んできました。サンディー山は、撮影から何年も経っているのでもちろんセットの痕跡なんて何もありませんでした。環境を守るために、撮影終了後にはちゃんと元の状態のサンディー山に戻したということだし。元々あった植物はどこかでちゃんと育ててそれをちゃんと戻したんだとか。映画の風景を思い出して、ここは黄金館・・・ここに道があって民の住居があって・・・あっちのほうからアラゴルンとレゴラスとガンダルフが馬でやってきたはず・・・と自分の足で歩き回って確認していました。

撮影地のNZへ行ってみたいとは思っていたものの、エドラスへ行けるとは思ってもみませんでした。Global Net New Zealand Ltd.さんにお願いをしなければ、エドラスに行くことはなかったと思います。偶然にも出会えて良かったと思っています。旅行から戻ってしばらく経ちますが、今度は実際見た風景を映画のなかで確認してみるつもりです。今回は丁度冬に入ったところでしたが、もっと雪が積もる真冬や緑が特に綺麗だという春にもまた来てみたいものです。LOTRが好きな方にも、素晴らしい景色が好きな方にもおすすめできるエドラスです。

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